柳谷 郁子

長野県岡谷市出身。兵庫県姫路市在住。早稲田大学卒。 大阪女性文芸賞。小諸藤村文学賞。北日本文学賞候補。ほか。 著書:『月柱』(読売新聞社)『夏子の系譜』『諏訪育ち』(三月書房)『諏訪育ちー姫路にて』(第三文明社)『風の紋章』『月が昇るとき』『赤いショール』『花ぎらい』『美しいひと』(ほおずき書籍)『望郷―姫路広畑俘虜収容所通譯日記』(島影社)『官兵衛がゆく』(しんこう出版)ほか。 共著:『姫路文学散歩』『姫路城を彩る人たち』(姫路文学館刊)『播州才彩』(しんこう出版)『私を変えた言葉』(日本ペンクラブ刊・光文社・収録のエッセイは筑波大ほか大学の国語入試問題となる)ほか。 絵本:『官兵衛さんの大きな夢』『雲平先生はいつも』(絵・本山一城・神戸新聞総合出版センター) 童謡:作詞『いのちってなあに』(作曲・竹内邦光)ほか会歌等。

掲載記事

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書籍

  • となりの男
    柳谷 郁子
    出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
    小説家になる夢を捨てきれず、勤めの傍ら小説を書き続ける主人公の男の家に、小中学校の同級生・湯川秀樹が風呂敷包いっぱいの原稿を抱え、「作家になりたいんや」と押しかける。
    鼠のような目をした湯川は、うすのろぶりを皆に馬鹿にされ続けてきた奴だ。
    しかし、その可笑しな感性を生かし、常人には作り得ない作品世界を作り出せるのではないか……。
    蔑んできた男が、自分が心から欲している才能を隠し持っているかもしれないという期待と嫉妬。湯川のことが頭から離れなくなった男は、いつしか湯川を題材に小説を書き始める――。
    表題作「となりの男」ほか、「ユタの肖像」「桜かがよう声よ」「水門」
    全4篇の人間の本質に迫る短篇を収録。